インサイトは、消費者の隠れた心理や無自覚の欲求などを意味します。対して、ニーズは欲求の中でも顕在化しているものを指します。ただし、ニーズは「顕在ニーズ」と「潜在ニーズ」に分けられるため、潜在ニーズとインサイトが混同刺されることも多いといえます。
潜在ニーズは「欲求に気づいてはいるものの、言語化・具体化できていない状態」を示します。一方、インサイトは「欲求そのものに気づいていない」という点が異なります。
ウォンツとは、消費者自身が自覚している欲求に従って、モノやコトを求める行動を指します。すなわち、目的を達成する手段であるといえます。上記でご紹介したニーズと同様に、ウォンツは消費者が行動を起こすための理由やきっかけであるため、マーケティングにおいて非常に重要な要素です。
対して、インサイトは前述の通り「行動を起こしていない・自覚もない」といった状況であることから、見つけるのは難しいといえます。しかし、もしインサイトを見つけられれば、消費者の隠れた欲求を満たせる商品の開発につながる可能性を秘めています。
インサイトを重視することにより、顧客の理解につながる可能性があります。
インサイトを発見するには、顧客自身もまだ気づいていない隠れた欲求を見つけることが必要です。そのため、インサイトを調査する中では、顧客の属性や傾向の把握が大切になってきます。この部分を把握できれば課題や欲求などが明らかになり、顧客の理解に繋げられます。
インサイトを発見し分析を行うことによって、新たな商品の開発や市場開拓に活かせます。繰り返しになりますが、インサイトは顕在化していないが実在する欲求であり、それに合った商品・サービスが見当たらない状態です。そのため、インサイトを発掘してそれを満たす商品やサービスを開発できれば、新たな市場の開拓にもつながることが期待できます。
インサイトの分析は、顧客を客観的に理解することにつながります。インサイトを満たす商品やサービスを提供できれば、顧客は購入する・利用するといった形で企業に対してロイヤリティを示してくれます。
この点から、分析を行って欲求を満たす商品の提供が行えれば、顧客ロイヤリティがより向上していくと考えられます。
インタビュー調査は、対象となる相手から直接情報を得られるもので、「デプスインタビュー(単独で行われる)」と、「グループインタビュー(多数で同時に行われる)」の2種類があります。
インタビューを行う場合には、消費者自身も自覚していない欲求を把握することが目的であるため、適切な設問の設定が重要です。
消費者に対し、設問を配布して回答してもらう形式です。調査によって得られた回答を収集・集計することによって、回答の傾向やこれまで想定していなかった要求などさまざまな情報を得られる可能性が考えられます。
アンケート調査からは、定量的情報(数字で表現できる情報)と定性的情報(数字では表現しにくい情報)の双方が得られますが、インサイトを把握するには、それぞれの情報をバランスよく収集することがポイントといえます。
行動観察調査は、対象者と調査側が特定の期間同じ環境で過ごし、行動の観察を行いながら情報の収集を行っていく方法です。こちらの調査方法は、インタビューやアンケートと比較して、より本質に近い情報の収集が期待できる点がメリットです。
さらに幅広い情報を得られる可能性があるため、新しいビジネスや商品などを生み出すことを目的として調査を行う際にも有効な方法であるといえます。
テーマを設定したオンラインコミュニティに参加した人を対象として、特定期間内での対話・書き込みから情報収集を行う方法がMROC(Marketing Research Online Community:エムロック)です。自由な交流や会話が期待できるため、インタビューやアンケートでは得にくい本音について把握できる可能性がある点が強みです。この本音は、インサイトの把握につながるケースもあります。
ソーシャルリスニングは、SNSや口コミサイトを活用してインサイトの把握に必要な情報を得る方法です。SNSや口コミサイトには、形式にこだわらない自由度の高い投稿が行われます。企業が考えもしなかった情報や率直な意見が集まりやすいため、ここで得られる情報の分析を行うことによって、インサイトの把握に役立てられます。
多くの企業が注目するファンコミュニティですが、サービスによって「得意なこと」は全く異なります。今回は、主要なプラットフォームを目的別に3つのタイプに分類。自社のフェーズや目的に合わせて必要なサービス選びの参考にしてみてください。


