オンラインコミュニティにはさまざまな種類がありますが、まず「目的別」で分類できます。
例えば知識習得やスキルの向上など「学習」を目的にしたコミュニティや、同じ趣味や関心を持つ人が集まる「興味」をきっかけに集まっているコミュニティ、子育てなどさまざまな支援や相談をするなど「支援・サポート」を目的としたものなどが挙げられます。また、企業や商品、ブランドなどのファン同士が交流することを目的としたオンラインコミュニティもあります。
どこが主体となってコミュニティを運営するか、という点でも分類が可能です。大きく分けると「企業主導」と「ユーザー主導」に分けられます。
「企業主導」は、企業がコミュニティの管理や運営を担って製品の情報を交換する、顧客との関係を構築するといった点などを目的としています。また、「ユーザー主導」の場合にはコミュニティの参加者自身がどのような活動を行うのかを決められるなど自由度が高いものの、統制が難しくなるケースもあります。
コミュニティへの参加形態で考えると、「オープン」「クローズド」「招待制」の3種類に分類できます。
「オープン型」のコミュニティは誰もが自由に参加可能ですし、「クローズド型」の場合は参加するために事前登録や承認が必要となります。また「招待制」では運営者から直接招待を受けることでコミュニティへの参加が可能となります。
参加形態については、コミュニティの運営目的やセキュリティ、方針などに合わせて選択します。
フォーラム型のプラットフォームは、参加者が特定のトピックについて議論できる場を提供します。そのため、カテゴリごとのスレッドに対して質問や回答、議論を行いやすく、長期的に情報を蓄積したい場合や多くの人でナレッジ共有をしたい場合に向いている形といえます。
例えば「Discourse」は、オープンソースフォーラムの一つであり、ユーザーがトピックを作成して他のユーザーがそれに対して投稿を行う、という形で議論が進行されます。さらに、オンラインコミュニティ内の情報を効率的に管理する機能も提供されています。
「Discord」や「Slack」は、チャットを中心としたコミュニケーションツールです。
Discordは主にゲーマー同士のボイスチャットやテキストチャットをスムーズに行うためのツールとして開発されたものですが、複数人が同時に会話できる機能やカスタマイズ可能なサーバー構造などが評価されており、さまざまなジャンルのコミュニティで活用されています。また、ロール管理(権限と肩書きの設定)が運営の効率が良いとされています。
Slackはビジネス用途に特化したコミュニケーションツールとして開発されたものであり、コミュニティ運営においてもスレッド機能を活用して一つのトピックを掘り下げて話し合うことが可能。即時性を持ったコミュニケーションや情報の集約ができる点も魅力です。
FacebookグループやLINE、InstagramといったSNSを活用したコミュニティの運営も可能です。既存のアカウントを利用できるために参加へのハードルが低いことに加えて、拡散力が高い点もメリットです。また、自社サイトでの運営を行う場合には、独自のデザインや機能、会員限定のコンテンツを作成しやすい面があり、ブランドを強化したいという目的にも適しているといえます。
オンラインコミュニティを立ち上げる場合には、まずは下記の4つの点について確認が必要です。
コミュニティへの参加条件や運営目的、ガイドラインに加えて、目的や方針などに合わせたプラットフォームを選択します。
どのような運営体制にするかといった点も重要です。例えば管理者とモデレーターの役割分担をどうするのか、トラブルや炎上への対策、プライバシー管理のほか、オンラインコミュニティが継続するための管理方法についても検討が必要となります。
オンラインコミュニティの成長度や貢献度などを測定するためのKPIの設定も行います。指標としては、会員数の増減やアクティブ率、投稿数などが挙げられます。また、企業と顧客が双方向のコミュニケーションを持てるようになることで、新たな価値の創出やブランド認知の向上なども期待できます。このように、定量的な指標だけではなく定性的な価値についても評価していくことが大切です。
多くの企業が注目するファンコミュニティですが、サービスによって「得意なこと」は全く異なります。今回は、主要なプラットフォームを目的別に3つのタイプに分類。自社のフェーズや目的に合わせて必要なサービス選びの参考にしてみてください。


